実況、最長片道切符。

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§ 12月6日。真の最終日、佐賀〜肥前山口。

*今日こそ最終日、なの、で、ある、が。
*朝起きると雪が降っている。塩尻でも粉雪が舞っていたりしたが、今朝はもっと1粒1粒が大きい、本格的な雪である。“ぼた雪”というやつであろうか。1日目の稚内では霰に見舞われたことを思い出す。中央線の木曽地区通過時や、近江塩津での乗り換え時、高山本線の県境通過時などには、車窓や駅のホームなどから雪が降っているのを眺めたりしたが、本格的に雪の降っている中を歩くのは、今回の旅では初めてである。山陰地方は全く雪とは無関係に通過したわけだが、まさか最終日に雪に見舞われるとは。一昨日までは、旅程に大きな影響を及ぼす遅延や運休、災害や事故などは全く無かったのだが、最後になって突然色々と起こっているような気がする。果たして今日で無事に終わるのだろうか。
*9:09の「かもめ3号」でスタート。「かもめ」「みどり」「ハウステンボス」の3つの列車が1本になっている、いわゆる“多層階建て列車”であり、駅や車内での案内はちょっとカオス。雪が降っているとは言ってもまだ積もってはいないからか、列車はダイヤどおりに運行しているようである。佐賀を発車して暫くすると雪は止んだ。
*肥前山口で「みどり」「ハウステンボス」を切り離し、「かもめ」は長崎へと向かう。肥前山口で降りるのはもうちょっとあとなのだが、いよいよ終わりが近づいてきたなと思う。左側に広がる有明海を漫然と眺めながら過ごす。(そういえば、あの有名な“諫早湾干拓事業”の堤防が沿線にあるらしいが、このときは気付かなかった。)
*諫早からは大村線の快速に乗り換え。2両編成のワンマン運転。青い車体。土曜日だからか車内は結構混雑しているが一応座ることはできた。ハウステンボスに行ったりするのだろうか、とも思ったが、確かにハウステンボスでは相当数の乗客が入れ替わったものの、他の各駅でもそれなりに乗降はあった。毎時1〜2本運転されているだけのことはあって、大村線は地域の交通機関として普通に機能しているようだ。
*早岐で最後の乗り換え&最後の途中下車となる。名寄からここまで何駅の下車印が押されているのだろう? いつか時間をとって数えないとな、と考える(いまこれを書いているのは既に1週間以上経ってからなのだが、まだ数えていない)。正午近いので昼食を仕入れようかとも思うが、売店で微妙にそそられるものがない。今朝は宿で朝食を摂ってきていることもある。とりあえず「かすてらかりんとう」と「早岐のケーラン」と緑茶を買う。いずれもこの地域の土産物の菓子のようだが、こうやって駅でばら売りされているのは有難い。まあ元々あまり甘いものは食べないのだが。車内で食す。美味。
*早岐を出て肥前山口へと向かう普通列車。軽い峠越えの路線のようで、途中から再び段々と雪が激しくなってきた(佐賀出発直後以降ここまでは終始薄曇りで、時々は晴れ間も差していた)。最後の最後で運休になったりしたら困るな――いやでもそれはそれでネタとしては悪くないかも――などと訳の判らないことを考えるが、そんな思考をよそに列車は全く問題なく進行してゆく。駅舎の屋根に雪が積もっているところなどもあったが、しかし線路は今のところ平気なようだ。
*肥前山口に近づくにつれて、雪は止み、雪→曇り→晴れへと瞬く間に推移していった。
*12:51。列車は定刻に肥前山口に到着した。さきほどまでの曇天とは打って変わって、よく晴れている。既にさっき一度車窓から駅のホームを眺めてはいるわけだが、それでも、こうして切符の経路どおりに回ってきてから降り立つと、やはり気分が違う。この、達成感というか、充実感というか、満足感というか、何かいろいろと入り混じった気持ちは、いまこれを書いていてもぶり返してくるのだが、しかし何とも言葉にし難い。この切符を使い終えたものだけが味わえる感触なのではないだろうか。
*跨線橋の上の改札に上がり、駅員に無効印の押印を申し出る。駅員は何故か途中下車印を出してきたので、そうではなくこの切符はここまでの切符だからと説明する。JR九州の無効印は「乗車記念」という文字が入った花形のやや大きいもので(既に何回か特急券などに押してもらっている)、とても表面に押すところは無い。まあ最後だし、押さなくても持って帰って良いよとは言ってくれたが、せっかくなので裏面に押して頂いた。ついでに表面にも途中下車印を押して頂いたが、“肥前”の字がちょっと滲んでしまって微妙な感じにw
*最長片道切符でここまで来た旨を話すと、駅員は「久しぶりに見たよ」と言っていた。それはこの達成者が久々に現れたという意味ではなく、そのときいた駅員は2人とも普段は別の駅で勤務している方で、今日はこの駅の常駐の方はいないらしい。そういえば稚内を出発するときも改札の駅員は研修中っぽかったなと思い出すw なんだかなあw 「何日掛かったの?」と訊かれたので、旅程表を確かめる。ちょうど40日である。感嘆とも呆れともつかない表情をする駅員w
*駅の北口には、かつて関口知宏が最長片道切符を達成したときに作られたという記念碑などがあった。また、改札を出たところには、「ようこそ江北町へ JR最長片道切符の旅ゴール 肥前山口駅」と記された横断幕が掲げられていた。そんな酔狂な旅をする奴など、そんなにいないと思うのだがw
*ひとしきり余韻に浸ったり、久々にこのブログを携帯から更新したりした後、とりあえず佐賀までの切符と、ついでに入場券を買って、肥前山口を後にする。駅員が「ご苦労さんでした」と声を掛けてくれたのが、何とも嬉しかった。

*佐賀に戻るとこちらも晴れていた。特に雪が積もったりした様子は無い。駅弁を買って宿に戻って遅い昼食。一休みした後、明日以降は何をしようかと考える。予算が予想外に余りまくっているので(帳簿をつけていないので原因は不明)、何日か観光してから帰ることにしようかな。
*この日はその後佐賀から動かず、そのまま昨夜と同じ宿に泊まる。

2008/12/15/Mon 22:03:50  未分類/CM:0/TB:0/
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